お前、俺に惚れてんだろ?
そうかもしれないけど、3年生の引退がかかっている大事な大会に、1年生の優馬くんが試合に出れるなんて、やっぱり優馬くんはすごいよっ。


あたしは、心の中でそう思っていた。


「…でさっ」


優馬くんは、お箸を置いた。


「次の準決勝も勝って、決勝戦に進めたら…」


そして優馬くんは、ゆっくりとあたしに視線を移す。


「ほのかちゃん、応援にきてくれる…?」
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