お前、俺に惚れてんだろ?
「…あ、それならちょっと待って!」


あたしは、元いた場所に戻った。


そしてペンケースの中から、消しゴムを探し出す。



「はいっ!」


あたしは燈馬くんのところに戻ると、消しゴムを差し出した。


これは、あたしが普段使っている消しゴム。

消しカスはまとまるし、なにより滑らかに消せるから、役立っている。


「サンキュ。使ったら、すぐに返すから」
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