お前、俺に惚れてんだろ?
「いいよ、そのまま持ってても!あたし、2個持ってるからっ」

「2個…?」


首を傾げる燈馬くんに、あたしはもう1つの消しゴムを見せた。


「…なんだ。フツーの消しゴムじゃん」

「失礼ねっ。あたしにとっては、大事な消しゴムなんだからっ」


あたしは、消しゴムのケースを少しズラした。


そこには、サッカーボールの絵と共に、様々な応援メッセージが書かれてある。
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