お前、俺に惚れてんだろ?
あたしはその姿を見て、あることが頭に浮かんだ。


「もしかして、燈馬くんもこれと似たような消しゴム持ってたのっ?」


だって、おそらくこの消しゴムは、優馬くんの中学のサッカー部の部員から贈られたもの。


燈馬くんも、中学までは優馬くんと同じだったし、それに同じサッカー部なら、きっとこの応援メッセージの書かれた消しゴムをもらっているはずっ…。


すると燈馬くんは、あたしに消しゴムを返した。
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