お前、俺に惚れてんだろ?
でも、さすがに3日間も燈馬くんのフリは、思っていたよりも心身に応えたんだそう。


だから、同じ双子の燈馬くんもきっと、人の倍以上に疲れていたに違いない。



それから数日後。

美術の授業で、修学旅行のときに写生した絵に色を塗った。


「…これ、燈馬が描いたのっ?…すげー、うまいじゃんっ」


燈馬くんが描いた千本鳥居の絵に、優馬くんは口をポカンと開けて驚いていた。
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