お前、俺に惚れてんだろ?
「双子だったら、優馬もこれくらい描けるんじゃねーの?」

「…いや、無理だって。俺…絵心ないからっ」


初めは、謙遜かな?と思っていた。


しかし優馬くんのその言葉、謙遜などではなかった。



「…優馬。もう、なにもしない方がいいんじゃねぇの…?」


ナオトくんの冷たい視線が、優馬くんの絵に刺さる。


「…ん〜。でも、ここをもう少し色を濃くしたらっ…」
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