お前、俺に惚れてんだろ?
失礼だなんて、微塵も感じたことないのに。


むしろ、優馬くんがいいのに…。


もどかしい今の状況に、あたしの優馬くんに対する想いは膨らむばかりだった。


優馬くんの言葉を聞くと、なぜか燈馬くんは納得したような顔を見せた。


「ふ〜ん。そうなんだ」


すると燈馬くんは、あたしの頭に手を回すと、そっと自分に引き寄せた。


「言い忘れてたけど、今日からこいつ、俺の女だから」
< 529 / 973 >

この作品をシェア

pagetop