お前、俺に惚れてんだろ?
そのあと、勉強を再開した。


1人で解けない問題以外は、自分たちで進めるから、部屋は静かで集中できる。


生物の勉強をしていて、徐ろに教科書の次のページを捲る。


「…やっ」


思わず、あたしは変な声を出してしまった。


「どうかした、ほのかちゃん?」


すぐに手を止めて、あたしの顔を覗き込む優馬くん。


「…大したことないんだけど。…ちょっとこれ見て、驚いちゃった」
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