お前、俺に惚れてんだろ?
そりゃそうだよね。


…だってそれは、優馬くんじゃない別人なんだもん。


修学旅行のとき、あんなに優馬くんのフリをし続けることに疲れていたのに、会ったときから優馬くんのフリをして…。


腕時計を付けてまで、いつも付けてるパワーストーンのブレスレットを外してきて…。


外見も中身も、“優馬くん”に合わせてきた。


だから、あたしもすっかり優馬くんだと思い込んでて…。
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