お前、俺に惚れてんだろ?
燈馬くんが、…“勝手”に。


…そうだよね。

優馬くんが知ってたなら、絶対止めたに決まってるよね。


「俺、あの日寝込んでて…。燈馬が出て行ったの、まったく知らなくてー…」

「…ううん!いいの、優馬くんっ」


すべては、燈馬くんがあたしをからかうために勝手にやったこと。

なにも、優馬くんは悪くない。


「優馬くんは風邪だったんだから、仕方ないよ。あたしはなにも気にしてないから、謝らないで!」
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