お前、俺に惚れてんだろ?
「そんなことないよ!だって、見ず知らずのコに消しゴム貸す優馬だよ?あいつ優しいし、付けてないだけで家に置いてたりするんだよ」

「そうだったら、いいな…」


でも優馬くんだし、もしかしたら本当にそうかもしれない。



優馬くんは、あのときあたしに貸してくれた消しゴムを見たら、思い出してくれるかな?


試験のときの地味な女があたしだって、知られたくないけど…。
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