お前、俺に惚れてんだろ?
「…ごめん」


初雪に、周りにいる人々がみんな空を見上げる中…。

そんな、掠れたような声が聞こえた。


その声は、もちろん…優馬くん。


「ほのかちゃんが、俺のこと好だってこと、全然気づかなかった…」


やっぱりアミの言った通り、優馬くんはあたしが思いを寄せていることは知らなかったんだ…。


あたしは、心臓が苦しいくらいにギューっと締め付けられるのがわかった。
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