お前、俺に惚れてんだろ?
そして、思わず声を荒げてしまった。


…クラスのみんながいるっていうのに。


その全員に聞こえるくらいの声で、無意識に『燈馬くん』と言ってしまった。


「…ちょっ、ほのか!…どうしたのー?“優馬”とケンカでもしたー?」


あたしの異変に気付いたアミが、『優馬』くんの名前を強調しながら、あたしと燈馬くんの間に入ってきた。


「…ご、ごめん。ちょっとねっ…」
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