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「美輝…ご飯出来てるからね」

扉越しで控え目な声で話す母。

「今日は生姜焼きか…」

扉を開ければ出来立てのご飯

そう私長谷川美輝は引きこもりという者になります。

母から"美しく輝いた人生を生きて欲しい"
という願いを込められて付けられた名前とは裏腹に私は真逆の人生を歩んでいる。


私はそっとご飯を回収し再び扉を閉めた。
部屋の中は薄暗くパソコンと間接照明のみがついた部屋
その中にスエットとボサボサの短い髪に眼鏡。
別に胸が大きいわけでもなく特別スタイルがいいわけでもない。
ましてや可愛いわけでもない地味な17歳。

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