あの日のチョコをもう一度
俺は放課後になったらすぐに体育館裏に行った


美野里はまだ来てないか...


美野里が来てないことに、若干ホッとした


俺は、ドキドキしながら美野里を待った


チョコくれるのかとか、告白されるのかとか、淡い期待が胸に過った


10分くらいたった頃に美野里がきた


顔を真っ赤にさせながらこっちに駆け寄ってくる


ヤバイ......可愛い///


「ごめん、待った?」

「いや、別に」


気まずい空気が流れた

ヤバイ......ドキドキしすぎで胸が張り裂けそうだ


すると、美野里が意を決したようにおずおず紙袋を俺の前に差し出した


「あ、あの......これ......」


顔を真っ赤にさせた美野里


ヤバイ......


だけど、俺の口から出た言葉は、俺の本心からかけ離れていたものだった




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