あの日のチョコをもう一度
「ありがとう、聡。今あたし、すっごく嬉しい」


「じ、じゃあ.....!」


「だけど、今、その告白に返事することはできない」


そういった瞬間、聡は絶望しきった表情になった


正に、喜怒哀楽


あたしはそっと聡に近づき、耳元で囁いた


「今、ね」


そういうと、驚きを隠せないような感じで口をパクパクさせた


面白いww


こんな気持ちになったのは本当、久しぶりだ



あたしはパッと聡から離れた




「明後日の放課後、体育館裏にきて」



あたしはそれだけ、伝えて背を向け扉に向かった


そしたら、聡は慌てたように叫んだ



「ま、待てよ!美野里!それって.....」



あたしは振り向いた



「3年前みたいに、しないでよ?」



あたしは屋上を後にした


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