私は大富豪のお嫁様ッ!?
腰を振りながら、リズムをとる。
中学の時、ダンス部をやっていたおかげか、体がスムーズに動く。
だけど…………そのダンスに満足しているのは……おばさん以外の人だった。
「莉緒ちあん?何、その踊り」
「へっ!?」
おばさんの声に、あたしは踊るのをやめた。
「私が言ってるのは、社交ダンス!!そんな、腰を振り回すような踊りではありませんっ!!」
しゃ……?
しゃこうだんす?
そんなん、知らね―――!!
てか、どこのJKが社交ダンスなんて踊るよ?
あたしは、またオホホと笑った。
「オホホじゃありませんっ!!」
おばさんは、ピシャリと言った。
「――…1から鍛え直しますっ!!」
おばさんが、勢いよく立ち上がった。