私は大富豪のお嫁様ッ!?


―――なんて、思ってると……


「じゃあ何で一緒に帰ってんの~っ?」


小学生は、食い下がらずまだ聞いてくる。


――もお、良いよ。KYだよ、君達小学生。


あたしは、複雑な気持ちでその場に立っていた。


「……ん?だってコイツ、俺の嫁だから」


幸人は意地悪く笑い、あたしの肩に手をかけてきた。


――…幸人君。


なんかその言葉が、1番あたしには辛い気がしますよ。


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