幻想 少女日和

二十三日(火)

今日は大好きなお友達に、私の大切な秘密を打ち明けたの。

秘密って不思議。

ちょっとした秘密でも、打ち明け合えば私達は特別な関係になれるんだって思えるの。

私の秘密を知って、あの子はどう思ったかしら?

女は沢山秘密を持つべきよっておば様は言うの。女は秘密だらけよと、おば様は言うの。

あの子にも秘密はあるかしら?
あの子は、それを私へ打ち明けてくれると思う?ねぇ?

鏡に映った自分の顔にそう聴いてみた。

鏡に映る私の顔は微妙な表情で「あら、私ったら、まだ私に秘密があるのね!」なんて言って来そうだった。

こっちが聴いているのに鏡に映る私は私に秘密のお話しをして欲しいのね。

秘密。

蜂蜜。

金平糖。

甘い秘密は蜜の味。



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