まほうのそら。(完)
ー人間界ー
菫と昼休みに恋バナしてから数日。
「中原、すまん!たのむ。」
「なぁ、中原頼むよ。」
「お前なら、できるだろー。いつもそんな地味な格好してるし。」
面倒なことに巻き込まれそうです...
数十分前にさかのぼると...
「最近、規則違反をしている人が多いだろ。昨日の会議で、その話題が出たん
だよ。それでその対策として風紀委員会を作ることにした。だれかやってく
れる人はいるか?」
風紀委員...そんなめんどくさいことやる人いるのかなぁ...
そもそもどんなことするのかな。
「風紀委員ってどんなことすんの?」
私の心の声を読んだようなタイミングで、男子が質問した。
すごい、ナイスタイミング。
「風紀委員はー。月に一度、朝早く来て校門の前に立って、風紀が乱れている
生徒を見つけたら注意する。もちろん月1の朝だけじゃなくて風紀が
乱れている生徒がいたら注意するけどな。」
朝早く来るの!?そんなめんどくさい係に自分から立候補する人なんているの
かな。