まほうのそら。(完)



そういって菫は教卓に立って机をバンっと叩いた。


「私が葵のこと好きになったのは最初可愛い顔してるなって思って興味があっ

て目でおってたの。そしたら先生がプリント落としたら急いでても拾ってあげ

たりする葵のやさしいところとか、授業中変なくしゃみしたりとかが面白く

て、可愛くて...とにかく、気がついたら好きになってたの。上手くいえない

けど!」



菫が葵くんのこと好きになった理由を聞くのは初めてだ。

そうだったのか。気がついたら好き...っでも私ホントに原田真広のこと

好きなのかな?






「恋に定義なんてないのよ!あ、私名言言ったわ。」


そういって菫は教卓からこっちに戻ってきた。

のこしていたデザートを食べながら言う。



「まぁがんばんなよ。私は応援してるよ。原田くんやさしいしね。

ありさなら大丈夫!」




そう謎の励ましの言葉をもらってチャイムがなった。

うーん。恋かぁ。まだよくわかんないな。私には。



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