まほうのそら。(完)


校舎をみて、何故か原田真広の顔が浮かんでくる。

もっと一緒にいたかったな...なんて。

原田真広との思い出がよみがえる。


原田真広と、初めて話したとき無視されたこと。


テストのときシャーペン貸してくれたこと。


宿泊学習で一緒に水族館行ったこと。


原田真広と、デートしたこと...






楽しかったな。

はっ。なんで私は原田真広なんか!



頭にうかんだ原田真広を打ち消して、校門を出た。


でも、最後に挨拶ぐらいはしたかったかな。

菫以外でクラスで仲良かったの原田真広だけだし。



それにしても、不思議だ。

入学したばっかのときは早く魔法界に戻りたかったのに。

今はあんまり帰りたくない。


なんでだろ?


こころにモヤモヤを抱えながらも家に帰った。

帰ったらユメノさんにチョーカー見つけたこと報告しなきゃ...


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