まほうのそら。(完)
「今日で一学期の風紀委員の仕事は終わりだ!次の月は行事の日と被ってるか
らな。みんな、お疲れ様!」
う、ウソ...風紀委員がなくなったら。
原田真広と全く話す機会が無くなっちゃう!
ど、どうやって返せば...
そう悩んでいると、気がつけば放課後になっていた。
まわりには誰にもいない。
はぁ...このまま話さなかったらどうしよう...
そう思って机に突っ伏した。
机...ぬるいなぁ...もう夏だからか。
あの雨の日から何日たっただろう。
唯一私と原田真広を繋ぐ風紀委員がなくなって...
こうなるともう私が話しかけるしかない。