まほうのそら。(完)
中原のことが好きだとわかっても、なにもする勇気がなかった。
あいつに勝手にキスしてしまったからもう嫌われているだろう。
朝あった風紀委員のときも全く会話ができなかった。
せめて...ちゃんと謝りたい。そう思って放課後に話そうと思っても、
すぐにバイトがあるため結局ダメだった。
明日の昼休み呼び出すか...
そう考えたとき、教室にケータイを忘れたのを思い出して
急いで教室にもとると、
中原かひとりで教室に残っていたんだ。
今しかない!そう思って教室に入ろうとしたとき。
「なに、悩んでんの?」
永田癒樹が先に教室に入ってきた。
それから永田癒樹と中原の会話を聞いていた。