まほうのそら。(完)
「わからない?」
「え...?わっきゃっ!」
困惑しているといきなり壁に押し付けられた。
これは壁ドン...ってそんなこと思ってる場合じゃない。
癒樹は私に壁ドンをしながら変装をといていく。
な、なんで私こんなことされてるの...!?
「俺がありさに構うのはー。ありさのことが好きだからだよ?」
三つ編みをほどいた髪の毛を触りながら癒樹が言った。
え?す、す、すきって...。
それ、恋愛の!?これって告白!?
でも、癒樹は普通に言ってる。顔が赤いわけでもない。
なんか、嘘くさいような...?
そう思ったとき、ひょいっと眼鏡がとられた。
ヤバイ、変装全部とられた。