まほうのそら。(完)


「はやく~。3...2...1...はい、タイムオーバー」


「待って考える時間が...」




全く足りない...そう最後まで言えなかった。

口を塞がれたから。癒樹の...口で。




「は...んっ...う...」



ボケっとしてたら口をこじ開けられて生暖かいものが入ってきた。

癒樹の...舌。私の舌を絡めとる。


なんで...こんなこと...



「ゆ...きやめっ...」



喋ろうともできない。どんどん苦しくなっていく息。

だんだん目に涙が浮かぶのもわかる。





「くる...しっ...ん...」


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