まほうのそら。(完)
ようやく靴箱について、靴をとると突然後ろから肩を捕まれた。
「あ、のさ...」
あれ、この声...。
振り向くと、予想通りのこの人。
「原田真広...?」
どうして、原田真広が?
あ、そうだ。保健室のことのお礼、まだ言ってなかった。
そう思って口を開こうとしたら、先に原田真広が予想外の事を言った。
「あのさ...今日、一緒に帰らねぇか...?」
顔を赤くしながら原田真広がそういった。
一緒に...帰る...だって!?