まほうのそら。(完)
そして道を曲がったとき、見たことのある人の背中が見えた。
あれは...葵くん?
そう思ってふと違和感に気付いた。
葵くん...一人だ。
でも今日も菫はー...
「今日も葵くんと帰るねっー!!」
そう言って教室を出ていった。
けど、葵君は一人。菫も家はこっち方面なのに。
まさか...?
そう思って原田真広に恐る恐る聞いてみた。
「ねぇ...原田真広。葵くんって、いつも一人で帰ってる?」
「あぁ、多分そうだと思う。ときどき俺と帰ってるけど。」
...なん...で?
菫は私にいつも葵君と帰ってるように見せかけてるんだろう。