まほうのそら。(完)
相変わらずしゃべらない原田真広の彼女さん。
私と原田真広の顔を交互に見て、目をパチパチさせていた。
そんな姿も、お人形みたいで可愛い。
彼氏がこんな地味な女の子と一緒に居るからビックリしてるのかな...。
「何やってんだよ?そんなとこで。その女の子は?彼女?」
そのまま原田真広に話しかける、男の子。
ちょ、彼女って!原田真広には目の前にとっても可愛い彼女が居るのに...。
だけど原田真広は、
「違うよ。」
それだけ言って、立ち上がった。そして、原田真広の彼女さんの腕を掴んで、
道のはしっこに連れていって何か話している。
「あっ...」
彼女さん...。しゃべってる。