まほうのそら。(完)



そんなの、原田真広じゃなかったら...絶対嫌だ。

あぁもう。自然と涙が溢れてくる。原田真広の前なのに。





「あ、中原。だからお前はいつも我慢して...」



「帰って。」


ダメだ。


「は?」


「帰って!」


ダメだよ。こんなに強く言ったら原田真広に嫌われる。


「帰って...よ。」


私が泣いていることに気がついたのか、原田真広がやさしく言った。




「...どうした?」


< 322 / 416 >

この作品をシェア

pagetop