まほうのそら。(完)
でも、そんな雰囲気をぶち壊すような声が聞こえてきた。
さっきからずっとビックリして固まっていたベルギーだ。
ベルギーって、菫のことしってたの...?
「顔の表情と髪型が全く違うから気付かなかった!久しぶり。」
「久しぶり。」
突然明るく話しかけるベルギーに、菫は冷たく返答。
こんな菫、初めて見たよ...。やっぱり今までのは演技だったんだ。
でも、なんでベルギーと菫は知り合いなのかな。
そんな私の心を読んだかのようにベルギーが説明してくれた。
「私たち、それぞれの魔力のクイーンなんだよ。私はご存じの通り、木の
魔法のクイーン。菫が火の魔法のクイーン。ちなみにエルも雷のクイーンだか
ら、知り合いな訳。」
菫ってクイーンだったの!?全然知らなかった。いつも魔法学校では
底辺を装ってたんだ。
クイーン同士での仕事もあるから三人はもう知り合いな訳ね。