まほうのそら。(完)
そんなことを考えながら、廊下を歩いていると。
バァン!!
突然歩いていた所の隣のドアが勢いよく開いて、私はまた吹っ飛ばされた。
「ついに...できたわ。」
そう言って、ニヤリと笑った女の子ー...。
私よりは年下っぽいけど...。なんだろ、この会ったことあるような。
そんな雰囲気を感じさせるような、女の子だ。
吹っ飛ばされた私を見て、女の子は顔を歪めて、
「誰?」
と言った。いや、私も誰?って聞きたいところだけど。でも、今は入って
きてるのが私だから答えなくちゃいけないよね。
「私は、ありさ。女王と菫を探しているんだけど、どこにいるか知らない?」