まほうのそら。(完)
そう聞いた瞬間、女の子の目か変わった。
「ありさって言ったわね...あなた、女王に...用事でもあるのかしら?」
ショートボブの髪が逆立って...お、怒ってる!?
「...まぁいいわ。私も女王に用事があるの。一緒に行きましょう。」
そう思ったのは一瞬で、すぐに収まった。
な、なんだったんだ。今のは。
女の子が先頭を歩いて、私がそのあとをついていく。
女の子の後ろ姿を見ながらふと思った。
よく見ればこの女の子、言っちゃ悪いけど身だしなみがだらしないなぁ。
髪はボサボサだし、今着てる洋服...もしかしてパジャマ?
どうしてこんなこが城に居るんだろう。でも、この子...。
ほんとに懐かしい、他人じゃないような雰囲気を感じるんだ。
一体誰なんだろう。聞いてみようかな。そう思ったとき。