まほうのそら。(完)
「あっ、王女様...」
その声を無視して、スズは走って行ってしまった。
そして、スズと入れ違いになったさっきの人が入ってきた。
「失礼します。」
あ、この声。そう思って振り替えると...菫。
やっぱり今までと全く雰囲気が違う。髪型は普段横の密編みにしていたのに、
今は下ろしている。
「じゃあ、説明するわね...。「あ、ちょっと待ってください。」
話始めようとした女王を遮る。話のまえに気になることがあるから。
「さっきの女の子は、誰なんですか?」
明らか傷ついたような顔して、部屋を出ていったのに全く気にしていないよう
だ。
部屋から出ないで...とか、そんなことも言ってたから気になったんだ。