まほうのそら。(完)



「スズ...のことね。」


女王はそう呟くと、菫に目配せをした。

?どうしたのだろう。そう思っていると、菫から

説明してくれた。




「スズ様...王女様は、女王様の一人娘です。」



そういった瞬間、心を切り裂かれたような、そんな感覚になった。

...一人娘か。



私のことはもう家族として見てないのかな。


今女王の顔を見てもきっとなんとも思ってないような、当たり前というような

顔をしているんだろう。

私は目線を下げて、菫の話を聞いた。

そうじゃないと、また泣いてしまいそうだ。






でも...女王の娘ってことは...。

< 365 / 416 >

この作品をシェア

pagetop