まほうのそら。(完)
私が...小さい頃、城にいたときも水の魔法しか使えなかったけど、
お母さんに認めてもらいたい一心で頑張っていた。
その頃の私と...変わらない。
「スズ...は。あなたに、認めてもらいたいんです。」
スズの気持ちを、わかってほしい。
「...どういうことかしら?」
女王が眉を潜めた。
「あなたは...そんなに、スズに興味がないんですか!?」
部屋いっぱいに響くぐらいな声で叫ぶ。眉を潜めていた女王は
たちまち顔を赤くして、私に言った。
「スズに興味がない...?何をいってるの。私は母親よ!バカにしてるの?
スズのことはちゃんと思っているわ!だから、自分の部屋を与えて、
危険な目に遭わないように部屋からでないように...」