まほうのそら。(完)
「私とあなたは会ったことがある。昔に。あなたは覚えてないだろうけど。
生まれたばかりの頃だからね。」
「あんた、何いってるのよ。」
「お母さんはいつも私のことを邪魔と思ってる。どうして力がない、できそこ
ないなんだと思ってる。」
「なっ...」
「どうして自分はこんなに力がないの?お母さんのことを絶望させる
だけじゃない。って...思ってるよね。」
「そんな、わけ...。」
「どうして私だけ「そんなわけないじゃない!!」
スズは大きな声を出して、はっとした表情になった。
そして、ゆっくりとドアの方を向く。