まほうのそら。(完)
「女王...あなたは、間違っています。」
「なに、あなたは。私の話を無視してどこに行ったのかと思えば、スズの
部屋にいて。まさか、さっきの大声はあなたが出させたの!?」
スズをだきしめなから、私を睨んで女王が叫ぶ。
思わず心がキリッと痛んだ。
わたし...を、敵だと思ってる。
顔を下げたとき、
「それは違うよ!」
突然声がした。
スズだ。
「ありさは、私の心を読んでくれたの。」
読んでくれた...?なに、その言い方。
まるで、読んでくれて良かったみたいな。
そう思ったとき、スズは女王を腕を離して、女王と向き合った。