まほうのそら。(完)
おわかれ
スズをみて、優しく笑った女王は、すぐに真剣な顔になって私の方を見た。
「ありさ、あなたには言ってきたいことがある。」
言ってきたいこと?
「私は、あなたにこの城にいてほしいと思う。オールクイーンの能力は恐らく
私よりもずっと強いでしょうから。あなたに、任せたい。」
そう言ったあとに、女王は目線を下げて、言った。
「...何て言っても、あなたは嫌でしょう。散々、あなたを傷つけて、
今さら都合よく、女王になってだなんて言えない。でも、私はあなたが
いいと思うと、言っておくわ。」
...そっか。確かに、今さら都合いいと思うし、女王にはなりたくない。
わたしは、ずっとユメノさんの所にいたいかな。