まほうのそら。(完)
「来月ー宿泊学習あるんだよ!軽井沢だって!山登りとかするらしー。だる
いよねー。それで、その班決めてるの!女子二人男子二人で一班!」
へぇー。宿泊学習...うん、めんどくさい。
さぼろ「うとか思ってないよね?」
...菫って人の心読めるのかな。
「行きますっ」
すぐそう答えた。
菫は普段あんまり怒らないけど時々怒ったときがすっごく怖い。
昔、菫の家に泊まりにいったことがあったんだけど、菫の分のおやつを
私が勝手に食べたことがあったんだけど、殺されるんじゃないかって
ぐらいの殺気でてたんだよね。
いや、おやつぐらいであんな怒るか?って思ったけどどうやら
私が食べたのは菫が大好きな珍しいチョコレートらしくて。
「あぁぁぁりぃぃぃさぁぁぁ?」
そういって立ち上がった菫の恐ろしい顔は忘れるわけがない。
美少女が台無しの般若のような顔をしていた...
無意識に魔法使って大きい炎でてたし。丸焦げにされるかと思ったよ。
その時の菫を思い出して身震いをした。