まほうのそら。(完)
「そう、俺は原田由。(ゆかり)名前まで可愛いだろ?」
そう言ってあははと笑った。
ほんとに見た目と声がアンバランスだ。
でも、こんな声だから原田真広はみんなの前で喋らせなかったんだ。
「まぁお二人はこれからもお幸せな!俺はこれから用事あるから。」
由さんはそう言って、華麗に歩いていった。
ほんとに、男なのかな?
「...中原さ、」
きれいな由さんの後ろ姿を見送っていると、原田真広が喋った。
「あの、俺たち...恋人ってことで、いいんだよな?」