まほうのそら。(完)
真っ黒な世界にいた。
横をみても、前をみても後ろをみても真っ黒。
「ここはどこ...?」
そう呟いているとどこからか人が現れた。
真っ白なドレスを着ていて、腕に★のマークがあるこの人は...
「でていって!」
私の...お母さん。でていってって私に言ってるの?
いつも私を優しく抱き締めてくれた腕で突き飛ばされた。
「私たち一族の恥よ!あんたなんか必要じゃない。」
...必要じゃない...?恥...?
「もう二度と私の前に姿を見せないで。」
そういってお母さんが消えていく。
待って、置いていかないで。
真っ黒な世界にまた包まれていった。
「い...いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そう叫んで私は崩れ落ちた。