まほうのそら。(完)
「ねぇ、山登りって班で登るんだのね!?そしたらー、葵くんと一緒じゃん!
そしたらー私が転んじゃってもー...
「キャっ足くじいちゃった!」
「大丈夫?俺がおぶってやるよ。あ...」
「え?」
「顔に泥、ついてる。かわいいかおが台無し。」
「あ、葵くんたら...♥」
なーんてことになったりして!?おんぶだけじゃなくて、
キャーかわいいだなんて!もぉー照れるぅ♪」
...楽しそうだなぁ菫。
浮かれてる菫に呆れながらも山登りが始まった。
「体調悪くなったらすぐいえよ。一人で下山してホテルに戻ることに
なるけどな。」
先生が叫んでる。一人で下山なんて嫌だなぁ。
結構上まで上ってきた。まだ5月なんだけど、結構暑いなぁ。
道も険しくなってきて、きつい。
でも、さっきから気になることがあって。
菫が異常に静かなんだ。