まほうのそら。(完)
「ねぇ、菫...えっ菫❗大丈夫?」
「ん...」
菫の顔色があんまりよくない。
私の声に気づいたのか、二人が振り返った。
心配そうな顔をして葵くんが話しかけた。
「体調わるいのか?」
「あ、葵くん...大丈夫だよ。」
「大丈夫じゃねぇだろ?降りるか?」
「それはいやっ。葵くんと山頂でヤッホーって言うって昨日約束
したじゃん!!」
...何バカなこと約束させてんだ。でも大丈夫かな、菫。
「しょうがないな、のれ。」
「葵くん...ありがと。」
突然葵くんがしゃがんで、菫をおぶった。
お、おお...なんか二人いい感じだね。
そのまま葵くんは菫をおぶったまま山頂まで上っていった。