サプライズは、パーティーの後で ~恋に落ちた御曹司~
「花澄、悪いことは言わない、今すぐにでも幹事おりなよ」
久美子はいつものように、さらっという。
へ?どういうこと?幹事止めろってこと?
「誰も引き受けてくれなかったのよ。私が断ったら二次会開けなくなる、そう言われて引き受けたんだもの」一応、理由だってちゃんとあるんだから。
「わかった。だったら、私が幹事やるから」
「ん?」
どういうことよ。
何、私がやるって?どういうこと?
私の代わりに幹事がしたいってことは、久美ちゃんは、二次会の幹事を井上さんと二人でしたいってこと?どうしてよ。
久美ちゃん、あなたまさか……
さあ早く、お母さんに教えて。
へっへっへっ久美ちゃん、何てこと。
笑いが止まらない。
「へっ?ちょっと、もしかして久美子エース狙いなの!!ホントなのそれ」
もう、本当なの?それは、黙ってられない。
井上さんのこと好きだったの?
軽く睨まれて、いい加減にしろと凄まれた。
「違うって、花澄、そんなことで喜ばないでよ」
「そうなの?もしかして私たちが、会議室入っちゃって、気になった?もしかして私の事うらやましいって思っちゃった?」
「あんたのことが羨ましいなんて、年取って、ぼけてもないわ」
「相変わらず毒舌ね。友達なくすわよ」