サプライズは、パーティーの後で ~恋に落ちた御曹司~
それから、数日たって久美子から二次会のメンバーに召集がかかった。
何が起こっても時間は過ぎていくし、どんなに大変だと思っても物事は遠慮なしにやってくる。毎日、着実にやる事をやっていれば、何とかなるはずだ。考えない。
振りむかない。手に書いて忘れないでおこう。
指定された会議室に行ってみると、すでに青木君と久美子が話してた。
「ちょっと、これ見てくれるかな?」
久美子が手元の資料を渡してくれた。
仕切り屋の彼女らしく、二次会の出欠席をきれいに表にしてまとめてある。
「作ってくれたんだ。ありがとう」私は久美子に笑顔を向ける。
「まあ、お礼はいいとして。その資料の最後のページ見て」
「ん?」
「私も、気になってまとめたんだけど、新郎の同期の出席率が特に悪いの」
本社の中に、井上さんと竜也の同期で20人くらいいるはず。
それが……
「ええっ?5人?」
「しかも、新郎と幹事入れてね」
「ひどすぎる」
「あと15人は?」青木君が尋ねる。
「保留と予定が決まってないからとか」