アクアリウムで魅せて
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天気の良い、お出かけ日和のそんな祝日。幸い二日酔いはなく、気だるげな体でアイスコーヒーを作っていると、
〜〜〜〜〜♪
スマホの画面に表示される彼の名前。
私はかき混ぜていた手を止める。
「---あ、おはよう。大丈夫かなと思って。二日酔いとか、色々」
……心配して電話をかけてきてくれたらしい。
「あ、ごめん。昨日は久々にめっちゃ酔ってた。あたし迷惑かけてない?本当ごめんねっ」
電話越しに、クスクス笑う彼の柔らかい低音が聞こえる。
「香織、すっごいリラックスしてて可愛いかったよ」
「なっ」
「今日はゆっくりするんでしょー?」
「……あ、そうなの!
晴れてるし、洗濯してちょっと買い物して。その帰りにDVD借りてのんびりするんだからっ」
私がそう意気込めば、電話越しにまた笑い声が聞こえる。
「もうそろそろお昼過ぎですが、その計画は順調?」
「ま、任せて。ちょ、もう、笑ってないでっ!!ほらもう切るからねっ?!」
通話を終えたあと、時計を見て思わずため息がでた。
……せっかくの祝日なのに。
半日寝過ごしたなんて。まぁ、でもそれはそれで体には優しい、有意義な時間ということにしましょうか。
「あとは掃除機かけてー」
視界に入るカレンダー。
月が変わればすぐそこに記念日がある。
「どこいこっかなー」
そんなことを考えながら、自然に緩んでしまう頬。