正反対の二人
1、幼馴染との再会と綺麗な不良の青年
懐かしい夢を見た。
目が覚めると私は泣いていた。
そういえば楓とはあの日から一度も会ってないな。
元気かな・・・・・
いじめられてないかな・・・・
ぼんやりと覚醒しきれていない頭で考えていた。
私は立川奈夢(17)
正義感の強い以外はいたって普通の高校二年生。
今は四月。
お父さんが他界してからすぐお母さんの実家に引っ越した。
でも高校二年生になると同時に住んでた街に戻ってきていた。
うーんと伸びをするといくらか頭だすっきりした。
部屋を見渡すとまだダンボールの山が積んであった。
これ、今日中に片付けないとダメだよね・・・・。
明日には始業式がある。
やるか。
私は近くにあったダンボールの箱に目を向けた。