正反対の二人
うわーーーー懐かしい。
この建物、とか全く変わってなーい。
少々テンションが上がっていた。
コンビニだ。
やっぱり駅のところにあったんだ!
そしてコンビニに入るとこれまたびっくり。
店員さんがにこやかに笑いかける。
でもその店員さんっていうのがなんだか見覚えがあって・・・・
「いらっしゃいま」
「優?」
思わず言葉を遮ってしまった。
だってそこにいたのは幼い頃の友人。
セミロングの髪を後ろで束ねている姿は昔と変わらない。
顔は少し大人っぽくなったが、あまり劇的に変わったものはなくひと目で優だとわかった。
「ん?え!奈夢!!」
優も私だと分かってくれた。
そのことがすごく嬉しくて弾む胸が抑えられない。
「優だ~~~」
「奈夢、いつ帰ってきてたのー。」
「昨日。」
「昨日ってなんで言ってくれなかったのよ。」
優こと佐藤優は私がここから引っ越す前のともだち。
私がここを出たのは小学校三年のころだから7年ぶりに再会したことになる。
「ん~なんかお母さんの仕事の関係で急に。優、ここでバイトしてたんだね」
「私のことはいいから。高校は!!どこに編入するの?」
「A高・・・・」
「マジ!!私と一緒のとこだ。」
「ホント!(*≧∀≦*)またよろしくね、優。」
「今更だよ、奈夢。」
思わぬところでの再開に嬉しくて
私たちは笑いあった。