正反対の二人



またあしたね。



その言葉に嬉しくなる。

私が引っ越したあの日、何も言わずにここを去った。

ゆうとまた会えるとは思わなかった。


それにまた会おうっていう約束もできた。


~♪



買ってきたバニラアイスを片手に鼻歌混じりにスキップをしながら道を進んでいくと。




「・・・ここ」





ここはよく遊んだ公園




懐かしいな・・・・・



私は子供の頃に戻ったような気分になった。



確かいつも私が公園に来るといつも





「おい、てめえ」



そうそうこんなかんじにって・・・・え?



空想よりずっと低い声・・・・・



って現実!!




慌てて声のした方向を見ると気の弱そうなサラリーマンが柄の悪そうな男三人に取り囲まれている。


そのサラリーマンの姿が幼い頃の楓とかぶる。



助けなきゃ




昔からの性格のせいなのか、とたんにそうおもいギュッと拳を握り締めた。








< 13 / 100 >

この作品をシェア

pagetop